天使の階級
カトリックでは天使には大きく分けて3つ、細かく分けて9つの階層が存在していると考えられています。
ただし、この階層は聖書成立からだいぶ後に考え出されたものであり、本来最高位と考えられ、神のそばに控え、聖書の中で重要な役割を果たすミカエル達大天使が下から二番というおかしな物になっています。人間に天啓などを伝えるだけの役割であればこの階級特に問題はありませんが、これでは『ヨハネの黙示録』などに描かれているようなサタンとの戦いにおいてミカエルが天使を率いるなどの場面では下位の天使が天使の軍団を率いるなどの矛盾点が現れてしまいます。現代の創作においてはこの矛盾を覆すためにミカエルたちを第一位の熾天使に持ってきたり、あるいはそもそもこの位階にとらわれないことも多いです。大天使が変わらず最高位とされることもあります。
下層の天使達は絵画や置物などでよく見られる人型をしていますが、上位の天使になると、羽や目の数が増え異形の姿をしていることもあります。また、聖母マリアに受胎告知をした大天使ガブリエルなど下層の天使は人との関わりも多いですが、上層の天使になるとエデンの園から追い出されたアダムとイブが戻ってこないよう番人としての役割を負うなど、決して友好的なものばかりではありません。
| 位階 | 名称 | 読み | 役割 | |
|---|---|---|---|---|
| 複数形 | 単数形 | |||
| 父 | 熾天使(seraphim) | セラフィム | セラフ | 神に最も近い存在 |
| 智天使(Cherubim) | ケルビム | ケルブ | 天国における特殊任務を遂行する天使 | |
| 座天使(Thrones) | スローンズ | スローネ | 神の決定の配剤を考える天使 | |
| 子 | 主天使(Dominions) | ドミニオンズ | キュリオテテス | 天国の行政官 |
| 力天使(Virtues) | デュナメイス | ヴァーチュズ | 神の力を引き出し地上界に奇跡をもたらす | |
| 能天使(Powers) | エクスシアイ | エクスシア | 自然界の法則を司る番人 | |
| 精霊 | 権天使(Princes) | アルヒャイ | アルケー | 指導者たちを守る天使 |
| 大天使(Archangels) | アルヒアンゲロイ | アルヒアンゲロス | 7人の大天使.天使の最高位とする異論もある | |
| 天使(Angel) | アンゲロイ | アンゲロス | 最下級の天使.守護天使もここに入る | |
現代の「聖書」に登場する天使
現代のカトリックが正典と定めている聖書内において登場する名前のある天使はミカエル・ガブリエル・ラファエルの三名のみである。また、ラファエルに関しては旧約聖書のみに登場する。
上の三名に加えて4大天使として有名であるウリエルに関しては外典とされたもののみに登場する天使であり、カトリック総本山から堕天使の烙印を押されたこともある(後に復帰)。また外典ではさらに多くの天使が登場する。
「エノク書」「ヨベル書」などに登場する天使
第一エノク書
- アキベエル
- アサエル
- アザゼル
- アスファエル
- アスベエル
- アドナルエル
- アナニエル
- アラキバ
- アルスヤラルユル
- アルマロス
- アルメルス
- アルメン
- アレスティキファ
- イェクン
- イェタルエル
- イェルミエル
- イゼゼエル
- イヤスサエル
- ウリエル
- エゼケエル
- カマエル
- ガデルエル
- ガブリエル
- ケエル
- ゲダエル
- コカビエル
- ザキエル
- サハリエル
- サラカエル
- サルタエル
- ザレブサエル
- サンダルフォン
- シェミハザ
- シマピシエル
- シャムシャエル
- ダネル
- タミエル
- タルエル
- トゥマエル
- トゥルエル
- トゥルヤル
- ナレル
- ヌカエル
- バササエル
- ハスデヤ
- バタルヤル
- バトラエル
- バラクエル
- ヘエル
- ベカ
- ペヌエル
- ペネム
- ヘルエムメレク
- ベルケエル
- ヘロヤセフ
- ミカエル
- メタトロン
- メルエヤル
- メルケエル
- ヨムヤエル
- ラグエル
- ラファエル
- ラムエル
- ラメエル
- ルマエル
- ルムヤル
ヨベル書
- マスティマ
バルク黙示録
- ファマエル